爪水虫(爪白癬<つめはくせん>)とは
爪水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビ(真菌<しんきん>と呼ぶ)の仲間による感染症です。足水虫をきちんと治療しなかったために、足から爪へ白癬菌がうつり住んでおこることが多いです。
爪水虫は根気よく治療を継続すれば治る病気なので、完治を目指して治療をしましょう。
爪水虫の原因
爪水虫は、白癬菌が爪に住みつくためにおこります。
白癬菌がついたまま通気性の悪い靴を長時間履いたりすることで、徐々に白癬菌が増殖していきます。増殖した白癬菌は、爪の周りの皮膚から爪に入り込んで住みつきます。
爪水虫の治療
爪水虫の治療には、白癬菌を殺す作用のある抗真菌薬と呼ばれるお薬が使われます。抗真菌薬には内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)があります。
患者さんの症状や状態などに合わせて処方いたします。
- ■内服薬
- 内服すると、有効成分が血液により爪まで運ばれて、皮膚および爪の内側から効果を発揮します。
- ■外用薬
- 爪の表面に塗ることで、有効成分が白癬菌のいる爪の中や爪床(爪の裏と接している皮膚)まで浸透し、効果を発揮します。
爪水虫治療の経過
抗真菌薬は、白癬菌を殺す作用はありますが、一旦変色、変形した爪がもとに戻るわけではありません。
有効成分が効いてくると爪の成長に伴って、白癬菌に感染した爪が先端の方へと押し出され、健康な爪におきかわります。